東京五輪に向けて活動する、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は17日、福島・Jヴィレッジでの1週間の合宿を打ち上げた。

男子高校生との練習試合を2試合行い、結果は1勝1敗。高倉麻子監督(53)は「寄せの早い、体の強い相手にも、パワーをいなしていけるポゼッション、ビルドアップにトライした。1試合目は外せた場面が多かったけど、2試合目は組織的な守備の中で食われる場面も多かった。判断スピードは上げないといけない」。

反対に、相手がボールを保持しているときの守備面は共通認識が深まってきたといい、「エラーが起きても原因を選手が分かりながらやっている。とてもポジティブな課題の出方だった」と振り返った。

従来の4-4-2でなく、4-3-3のフォーメーションを試す場面もあった。指揮官は「選手が最も生きるシステムは考えないといけないし、対戦相手の強みや弱みを分析して、これから18人に絞らないといけない。どんな並びでやったら先手が取れるか考えながら、フォーメーションはいろいろと考えている」。東京五輪まで約2カ月。1次リーグの対戦相手も決まり、チーム作りは大詰めを迎えている。【杉山理紗】

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