【ドーハ(カタール)12日=岡崎悠利】日本代表DF長友佑都(36=東京)が「俊輔イズム」の継承者としての自覚を語った。

今季限りで現役引退した元日本代表MF中村俊輔。引退会見では尊敬する選手の1人に、長友の名前を挙げた。このことについて36歳は「びっくりしました。すごくうれしかった。あれだけ偉大な方に、リップサービスかもしれないですけど、でも、光栄です」と真摯(しんし)に言葉を選んだ。

この日の練習では追加招集のFW町野修斗にも積極的に声をかけてムードを高めた。宿舎では卓球の勝負も持ちかけ、すでに打ち解けたという。フィールド最年長として「チームがひとつになるかどうかって、ベテランで決まると思う」と語る。

長友自身、多くの先輩の背中を見てきた。「僕が代表に入ったときの中村俊輔さんだとか、先輩の姿を見ていて僕が学んだ部分があるので。僕は俊さん(中村俊輔)たちを見てきて、その生きざまを継承している」。自身が先輩に支えてもらった記憶を生かし、今度は自身が、後輩がのびのびと過ごせる環境を作っている。