日本代表戦で、出場したJリーガーが相手国の選手だけ、という史上初の珍事が起きた。
この試合、神戸のピッチに立ったJリーガーはたったの1人。しかも、それは出場した17名の日本の選手ではなくチュニジアのイッサム・ジェバリ(ガンバ大阪)だった。
Jリーガーが出場しなかった試合は過去5試合あった。20年10月の欧州遠征では日本国外でプレーする選手たちだけを招集し、カメルーン、コートジボワールと対戦した。もちろん出場した選手は海外組のみで、20年以降、珍しいことではなくなった。チュニジアとの戦いで通算6試合目となった。
このようにピッチにJリーガーが不在という事例はあったが、この試合はまさかの日本から遠く離れた、チュニジア出身のFW1人だけ。海外でプレーする日本人選手の増加、Jリーグでプレーする外国人選手の多国籍化が表れた事例になった。【村山玄】