鹿児島代表の神村学園が、地元埼玉の昌平に競り勝ち、3回戦に駒を進めた。

 開始9分に、1-0で勝った初戦の秋田商戦でも決勝弾を決めたエースで、J1清水エスパルス入りが内定しているMF高橋大悟(3年)がこぼれ球に反応。技術の高さとシュートセンスを印象付ける左足の技アリ弾で、幸先良く先制した。出身地である“屋久島の星”高橋はこれで今大会2戦2発となった。

 この後は、チーム力で上回る昌平がボールを支配し攻め続け、苦しい時間帯が続いたが、守備陣の踏ん張りもあり、何とかこのまま逃げ切った。

 有村圭一郎監督は、清水もほれた高橋のシュートセンスをこう評した。

 「本当にあのワンチャンスしかなかった。シュートセンスがすごい。ああいうシュートはほとんど外さない、仕留めるのが高橋大悟です」。

 エースで主将へ、恩師からの最大限の賛辞だった。

 3日の3回戦では矢板中央(栃木)と対戦する。