清水エスパルスが、鹿児島キャンプ初実戦で黒星を喫した。J3鹿児島ユナイテッドFCに0-1。ヤン・ヨンソン新監督(57)は「相手を受けてしまい、前後半を通じてリズムが生まれなかった」と、今季初のJクラブ相手との結果を厳しい表情で振り返った。

 主力組が先発した1本目、序盤から積極性を欠いて主導権を握り損ねた。同19、21分と立て続けにFW鄭大世(33)がゴールに迫ったが、無得点。エースを頼った単発な攻撃が続くと、同41分には左サイドを崩されて先制点を献上。守備陣も集中力を欠いた。

 メンバーを大幅に入れ替えた2本目も流れは変わらず、無得点に終わった。GK西部洋平(37)は「まだメンバーが固定されていないなどの要因もあるけど、もっと気持ちを出してやるべき試合だったと思う」。MF河井陽介(28)も「攻撃でも守備でも形がはっきりしない時間帯がある」と課題を口にした。

 9日までの同キャンプで、残された実戦は2試合。鄭は「監督を信じてついていくしかないと思います」と言った。言葉通り、山積みの課題を1つずつクリアしていくしかない。【前田和哉】