アルビレックス新潟は四国リーグの高知ユナイテッドに大苦戦。高知の3倍近いシュートを放つが、どうしてもゴールネットを揺らすことができない。正規の90分、延長の30分を終えても0-0で、PK戦にもつれこんだ。PK戦は5-3で勝ち、苦しみながらも3回戦に進出した。

 「先制点を取って、われわれのゲームにしよう」。無得点で前半を終え、鈴木政一監督(63)はハーフタイムにゲキを飛ばした。

 この日はリーグ戦のスタメンからMF渡辺新太(22)MF戸嶋祥郎(22)のルーキー2人が先発。左右のサイドハーフに入った。ツートップにはFWターレス(23)とFWメネゲウ(31)を据えた。ベンチには前半に負傷したメネゲウに代わって出場したFW河田篤秀(25)、DFソン・ジュフン(24)MF加藤大(27)らリーグ戦の主力クラスを配置。必勝態勢で臨んだ。

 タイトな守備からカウンターを仕掛ける高知ユナイテッドに手を焼いた。後半はターレスに代えて加藤をボランチに入れ、ボール保持する時間を増やした。敵陣に相手をくぎ付けにしてボールを回したがシュートに持っていけない。もどかしい流れで延長に入った。