FC東京は後半は圧倒的に攻め込んだが、カウンターからシュートに持ち込まれ、シュートブロックするも、清武にボレーを決められて敗戦となった。

長谷川健太監督(53)は試合後の会見では「点が取れないのがすべてだと思います。まだまだ力が足りないのかなと思います。特にホームで勝利を収められるようにしっかりトレーニングしたい。選手は何とか、ゴールをという気持ちで戦ってくれたが、結果として勝利をつかめていないということは、まだまだ力をつけていかないといけない。日々のトレーニングで、解決策を探していきたいと思います」と、苦い表情でコメントした。

また、FWディエゴが強引にペナルティーエリアに侵入するも、パスを出さずにチャンスをつぶした場面について、長谷川監督は「それで、決めたシーンもシーズン中にはあった。もろ刃の剣です。強引に持ち込んで抜ききってシュートが入れば、素晴らしいとなるし、入らなければ、持ちすぎてるから周囲を使えという話にもなる。FWとして本人が決断した以上、最後まで決めきる、やりきるというところに持っていかないと」と、得点力の柱としてディエゴを考えていることを強調した。

これで、同じくこの日敗れた鹿島とは勝ち点46で並ぶも、得失点1差でわずかに東京が鹿島を上回り、3位に浮上した。ただし、前節の名古屋戦で9試合ぶりに勝ち点3を奪い、残り5試合のラストスパートにかけていただけに、東京にとっては非常に痛い敗戦となった。