8日、ジュビロ磐田はホームで松本山雅FCと対戦。磐田は、松本のカウンター攻撃に耐えチャンスをうかがう。すると後半41分、途中出場のMF荒木大吾(25)が今季第1号となる起死回生のゴール。そのままリードを守りきり1-0。勝ち点を「9」とし、D組2位以内が確定。2年連続で1次リーグ突破を決めた。

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磐田が、前半から積極的にゴールに向かった。0-0の前半32分。小川航基(21)の浮き球パスに抜け出したMF太田吉彰(35)が、左足で狙った。同42分。今度は、太田の左クロスを小川航がフリーで合わせた。いずれも相手GKの好セーブに阻まれたが、ゴールの雰囲気を漂わせた。

守備陣も、カウンターを中心とした松本の攻撃に粘り強く対応した。戦前、名波浩監督(46)は「先に(点を)取られると難しくなる」。GK三浦龍輝(26)も「前半を無失点で抑えることが大事」と臨んだ一戦。その言葉通り、無失点で前半を折り返した。

スコアレスで迎えた後半、名波監督は1点を奪いに出る。同15分、MF針谷岳晃(20)を下げてドリブラーのMF荒木を投入。同30分には、小川航に代えて助っ人ストライカーのMFアダイウトン(28)を投入した。

すると、同41分。その荒木が起用に応えた。敵陣内で得たFKの素早いリスタートからゴール右でパスを受けると、迷わずドリブルを開始。DF1人をかわし、左足を振り抜いた。シュートはDFに当たりコースが変化。そのまま、ゴールネットに突き刺さった。

試合終盤にもぎ取った先制点を最後まで守りきり、試合終了の笛が鳴り響いた。他会場では、首位のG大阪が清水を下したため、1試合を残して磐田のD組2位以内が確定。令和での本拠地初戦を白星で飾り、2年連続の1次リーグ突破を決めた。【前田和哉】