J2モンテディオ山形は16日、FW阪野豊史(29)が松本山雅FCへ完全移籍すると発表した。チームの得点王が、シーズン途中でJ1へと旅立ってしまった。昨季からエースFWとしてチームをけん引してきた阪野は、今季も21試合に出場し7得点。リーグ2位を走るチームの得点源であり、不可欠の存在だ。しかも、チームは現在3戦連続ノーゴールと、明らかに攻撃陣が低迷する状況にある。その渦中で、最前線の大黒柱を失ってしまった。

阪野はクラブを通じ「モンテディオのファン、サポーターの皆さまへ。はじめに、2年半の間本当にありがとうございました。山形ではフロント、監督、スタッフ、最高のチームメイトに支えられて頑張ることが出来ました。そしてどんなときも背中を押してくれる皆様に大きな力をもらいました。ホームはもちろん、アウェイでも沢山の方に来て頂きました。初めて山形に来て、山形県民の地元愛とモンテディオを応援しようという強い気持ちに後押しされ、感動を受けたのを今でも覚えています。次にシーズン途中という大切な時期に、チームを離れることになってしまい大変申し訳ありません。大きな決断でしたが、自分で選んだ道を全力で走って行きたいと思います。

山形県で生活をし、山形の温泉、自然、さくらんぼ、お肉・お米など数えきれないほどの良さを知り、この土地が大好きになりました。ここを離れるのはつらいですが、悔いが残らないよう、これからも頑張りたいと思います。山形で戦った108試合は僕の宝物です。山形で得たたくさんの経験を胸に今後のサッカー人生を戦って行きたいと思います」(原文ママ)とコメントを残した。