川崎フロンターレがしたたかな戦いで初優勝に王手をかけた。

相手カウンターのリスク管理をしながらも攻撃的な姿勢を貫き、シュート数も18-3と圧倒。勝利は奪えなかったが無失点で終え、決勝進出を決めた。鹿島のお株を奪う戦いぶりに、主将のFW小林は「主将になって、特に結果にこだわる部分で鹿島はあこがれだった」と敬意を表し「そこを自分たちが出せた。今はほっとしている」と話した。

12日は台風の影響でクラブで練習せず、午前中に鹿島入り。風雨が激しい中、人工芝のグラウンドで30分ほど体を動かすのがやっとだった。等々力競技場が浸水するなどホームタウンも被害を受けた。小林は「少しでも自分たちの頑張っている姿を見せられればと。次のステージに進めたことは良かった」。2年前の決勝はセレッソ大阪に敗れた。その悔しさを知る主将は「もう2位はいらない。強い覚悟を持って臨みたい」と今季初のタイトルを誓った。