ヴィッセル神戸が16日、神戸市のノエビアスタジアム神戸で、リーグ開幕前のイベント「Vissel Kobe Opening Fiesta 2020」を開催した。

主将のMFアンドレス・イニエスタ(35)を始め、トップチームの選手が、ピッチの中央に設けられたステージに姿を見せると、集まった4725人のサポーターから歓声が起きた。

元日の天皇杯と8日の富士ゼロックス杯を制した主将は「ワクワクするシーズンが待っています。神戸として初めての、そして、2つ目のタイトルを獲得することができました。チーム、選手、スタッフ、すべての人が(今後も)タイトルを取るために力を尽くすことを、代表して誓います」とリーグ優勝へ向け宣言した。

質問コーナーでは小さい頃の憧れの選手を問われ、現役時代バルセロナでプレーしたジョセップ・グアルディオラ氏(49)と元デンマーク代表のFWミカエル・ラウドルップ氏(55)を挙げた。ラウドルップ氏はバルセロナ、レアル・マドリードと名門クラブでプレーした後に96~97年に神戸に在籍した。憧れの選手が所属していたため「(当時から)ヴィッセル神戸のことは知っていた。僕はマドリードを飛ばして、バルセロナから神戸に来ました」と明かした。

12日にはACL第1戦のジョホール・ダルル・タクジム(JDT=マレーシア)戦で5-1と快勝した。トルステン・フィンク監督(52)は「これからも、ジョホールとの試合のようにすばらしいサッカーをして、ゴールを生んで、勝利をつかんでいきたいと思います」とサポーターに語りかけ、第2戦の水原戦(19日、韓国)、そして23日のリーグ開幕戦横浜FC戦(ノエスタ)に向け、気持ちを込めた。

この他、イベントでは、選手がフィンク監督の似顔絵を描くなどし、会場を盛り上げた。お笑い芸人のじゅんいちダビットソン(45)がMCを務め、スペシャルゲストで年内をもって解散する「E-girls」のライブなどが行われた。【南谷竜則】