セレッソ大阪は11日、浦和レッズとの12日の天皇杯準決勝(埼玉)に向けて、大阪市内で最終調整をした。今季の浦和とはルヴァン杯でも準決勝で対戦し、C大阪が1勝1分けで決勝に進出している。今季公式戦は2勝1分け1敗と勝ち越しているC大阪が、天皇杯で4大会ぶりの優勝を目指す。

先発が有力視されるFW大久保嘉人(39)は負ければ、現役最後の試合となる。前回優勝時はコーチだった小菊昭雄監督(46)はこの日の練習後、オンライン取材に応じた。主な一問一答は次の通り。

-今季最後の大会へ

小菊監督 今週は練習で全員がモチベーション高く、元気にいい準備、競争ができた。明日、その競争を勝ち取った選手が(試合で)躍動する準備ができたことを喜んでいます。

-浦和とは今季5度目の対戦

小菊監督 浦和はいろんな立ち位置を変えながらボールを保持し、前進する素晴らしい質の高い、組織的にも攻守に(考えを)共有している。安定感はJリーグのトップクラス。今季はどの試合も厳しい試合だったが、重ねるうちに大きな学びがあった。(ルヴァン杯準決勝第2戦の)ヨドコウの試合は結果以上に内容も上回れた。そこからよりボールを奪い、保持し、迫っていく必要性を、選手は練習から高い意識で持てるようになった。5度目の対戦は非常に厳しいアウェーの試合になるが、我々のサポーターも来てくれ、テレビを通しても応援してくれるはず。アウェーを逆に力に変えて戦っていく。

-今季を振り返り

小菊監督 リーグ戦は安定した戦いができず(12位に終わり)、ルヴァン杯(決勝で名古屋に敗れて)もあと1歩でタイトルが取れず、期待に応えられなかったシーズン。この天皇杯でみなさんと(優勝して)感動と笑顔を分かち合えるように、ラスト2試合、勝って19日に進めるようにしたい。

-MF原川は最近欠場している

小菊監督 リーグ戦中に肩を脱臼して、しばらく安静にしないといけない。残念ながら練習に参加できない状況です。

-大久保が今大会が最後になる

小菊監督 (大久保)嘉人もこの1週間、非常にアラートに準備してくれ、好調を維持してくれている。あと1週間、このグループで練習し、優勝につながるように頑張っていきたい。