北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(65)がホーム開幕戦となる25日神戸戦(札幌ドーム)で西野朗氏に並ぶJ1歴代最多通算524試合目の指揮となる。24日は会場での前日練習に臨んだ。来日18年目。今季30周年のJリーグ史に名を刻む。

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北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(65)がホーム開幕戦となる25日神戸戦(札幌ドーム)で西野朗氏に並ぶJ1歴代最多通算524試合目の指揮となる。24日は会場での前日練習に臨んだ。来日18年目。今季30周年のJリーグ史に名を刻む。

 

ペトロビッチ監督は札幌ドームのピッチで、真剣なまなざしで選手の動きをチェックした。前日23日にキャンプ地熊本から移動し、本拠地での開幕戦に向けて準備した。これまで積み重ねてきた523試合と変わらない。西野朗氏の記録に並び、J1で最も多く指揮を執った監督として歴史に名前が刻まれるが「非常にうれしいことだが、私自身は記録より明日の3ポイント(勝ち点3)の方が重要だと思っている」と集中していた。

目の前の1戦1戦に全力を尽くしてきたからこそ、迎える節目の日。06年から広島、12年から浦和、18年から札幌。来日18年目でJ2での指揮は広島時代の08年のみ。異国のトップリーグで結果を出してきた。選手にも求める自身のモットーを語る。「現役である限りは常に自分が仕事ができる、結果を残せることを示していかないといけない」。プロの世界の厳しさを誰よりも知っている。結果があって、数字がある。

目指すのは今季初勝利のみ。18日の広島との開幕戦では0-0で引き分けだった。「自分たちの攻撃的な部分がなかなか出せなかった」と振り返る。開幕前のキャンプでチーム内インフルエンザの流行、ケガ人発生によって、計画どおりの練習をこなせなかった影響があった。改善へ直前まで模索する。

大声援を味方につけて臨む。19年以来4季ぶりに札幌ドームの全席で声出し応援が可能になる。「我々にとってサポーターは12番目の選手。みなさんのより一層大きな声援が選手たちを後押ししてくれる。ともに戦っていきたい」と誓った。J1通算524試合目。見据えるのは229勝目だけだ。【保坂果那】