コンサドーレ札幌は敵地でサガン鳥栖と0-0のスコアレスドローだった。

4日のリーグ戦前節新潟戦(2△2)から先発を総入れ替えして臨んだ。ペトロビッチ監督(65)は試合前のインタビューで準優勝だった19年のルヴァン杯を振り返りながら「再びあの舞台に立つために第1節しっかり勝って終わりたい」と話していた。5年連続の1次リーグ突破に向けて初戦白星を目指したが、勝ち点を分け合う結果となった。

リーグ戦開幕3戦は2分け1敗でチームは未勝利。勢いに乗るためにも、今季公式戦初勝利が欲しかった。来季加入が内定している福岡大DF岡田大和(21)が先発としてJリーグ公式戦デビューを果たし、3バック左から積極的に仕かける姿勢を見せた。MF西やFWトゥチッチら、6選手が今季初出場。ワンタッチパスで崩して好機をつくる場面もあったが、得点までは遠かった。

後半、ペトロビッチ監督が動いた。開始から主力を投入した。リーグ戦開幕から全3戦先発のDF田中駿とFW菅が交代で入った。その後もDF福森、MF金子、新潟戦で加入後初ゴールを決めた浅野を起用し、両チーム無得点のなか、勝ち点3を目指した。後半ロスタイム1分に相手1人退場によって数的有利となったが、時間は足りなかった。

鳥栖とは20年から4年連続でルヴァン杯1次リーグで同じ組での顔合わせ。これで3勝3分けとなった。チームは沖縄、熊本での2カ月のキャンプ生活を終え、10日から本拠地での練習を開始する。

◆出場選手 ▽GK 大谷▽DF 馬場(田中駿=後半0分)、中村、岡田(FW菅=後半0分)▽MF 西野、小林、西、田中宏(DF福森=後半15分)、トゥチッチ(浅野=後半19分)、スパチョーク(金子=後半19分)▽FW 中島

◆ルヴァン杯 J1全18チームとJ2の2チーム(前年J1の17、18位)の計20チームを5組に分け、1次リーグを実施。各組で2回戦総当たり(ホーム&アウェー方式)のリーグ戦を行い、各組1位と各組2位のうち成績上位3チームが準々決勝(9月)に進出する。札幌の入るA組は横浜、鳥栖、磐田の4チームで争う。