アルビレックス新潟U-15のGK松浦大翔(東新潟中3年)とFW山崎琉偉(山の下中3年)が4~6日に千葉・JFA夢フィールドで行われるU-15日本代表候補合宿メンバーに選出された。松浦はハイボール処理と足元の技術を生かした攻撃参加が武器。山崎はゴールへの嗅覚が優れたストライカー。2人は「日本クラブユースサッカー東西対抗戦」(10日、名古屋市)の西軍メンバーにも選出された。

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代表常連の松浦は空間認知能力に優れたGKでクロス対応に自信を持つ。92年バルセロナ五輪でバドミントンダブルス5位入賞の父進二氏(現・敬和学園大バドミントン部監督)のDNAを引き継ぎ、至近距離からのシュートにも抜群の反応を見せる。「A代表まで上り詰めるために努力し続ける。ピッチ内外で信頼される選手になりたい」と高い志を持つ。

点取り屋の山崎は3月以来の代表候補合宿参加。相手背後への飛び出しや味方との連係、シュートレンジの広さをアピールして代表定着を狙う。「前回は緊張で自分らしさを出せなかったので、今回は強気にパスを要求してゴールに迫りたい」と力を込める。

新潟U-15は8月の日本クラブユース選手権で準々決勝進出。目標の4強を前での敗退で悔しさが残るが、松浦は1次リーグから全6試合にフル出場し、ラウンド32のFCカナロア(神奈川)戦では2-2で突入したPK戦で2本を止める活躍を見せた。山崎は累積警告で鹿島ジュニアユースとの準々決勝に出場できなかったが、出場5試合で6得点と結果を残した。攻守の要となる2人は「高円宮杯(12月、全日本U-15選手権)への出場権を取り、そこで絶対にリベンジしたい」と声を合わせる。

代表候補合宿後、2人は日本クラブユースサッカー東西対抗戦に西軍メンバーで出場する。松浦は「初めて会う選手が多いけどしっかりとコーチングし、無失点に抑えたい」と言い、山崎も「3点取って勝利に貢献したい」と声を弾ませた。【小林忠】

◆松浦大翔(まつうら・ひろと)2008年(平20)9月21日生まれ、新潟市出身。3歳でバドミントン、5歳でサッカーを始める。笹口小1年でbandai12に入団し、5年からGKに。東新潟中ではバドミントン部に所属し、新潟の下部組織でもプレー。23年6月U-15日本代表入り。憧れの選手はマンチェスターCのエデルソン。181センチ、71キロ。利き足は右。

◆山崎琉偉(やまざき・るい)2008年(平20)6月22日生まれ、新潟市出身。FC山の下アズーリでサッカーを始め、山の下小4年からは新潟の下部組織でプレーする。22年12月、JFAストライカーキャンプメンバーに選出される。23年3月にはU-15日本代表候補合宿に参加。憧れの選手はバルセロナのFWレバンドフスキ。177センチ、70キロ。利き足は右。