J2ジュビロ磐田の新監督にヴィッセル神戸の秋葉忠宏コーチ(50)が就任することが8日、決まった。

関係者によると、神戸から慰留されていたが、J1百年構想リーグの最終節後に届いた正式オファーを受諾する決断を磐田側に返答したという。昨季まで清水エスパルスを率いており、強烈なライバル関係で知られる「静岡ダービー」の両クラブで監督を務めるのは史上初となる。

「マイアミの奇跡」を起こした1996年アトランタ五輪(オリンピック)の日本代表などで活躍したDF、MFの秋葉氏は2010年に現役引退。指導者に転身した後は16年リオデジャネイロ五輪や世代別日本代表のコーチを歴任した。Jでは清水を含めて3クラブの指揮を執ってきた。

23年にコーチとして入団した清水では、同年4月に前任の解任を受けて監督昇格。当時J2で19位に沈んでいたチームを再建し、一時は2位まで浮上させた。24年はJ2優勝でJ1復帰に導き、翌25年の残留を置き土産に退任。神戸へ転じてスキッベ監督を支え、J1百年構想リーグの優勝に尽力していた。

清水時代はファンからの人気も絶大。底抜けに明るい性格でサポーターを「ファミリー」と呼び、水戸ホーリーホック時代からの「This is Football!!」は伝説の決めぜりふだ。

昨季から2部リーグに沈む磐田は、J2・J3百年構想リーグでEASTグループBの8位に低迷。今季途中から指揮を任された三浦文丈監督(55)は退任する。復活を期す名門は「サッカー王国」静岡の宿敵、清水で成功を収めた秋葉氏に再建を託した。近日中に発表される。磐田も昇格させれば「This is Legend!!」となる。

◆秋葉忠宏(あきば・ただひろ)1975年(昭50)10月13日生まれ、千葉市出身。市立船橋高から94年に市原(現千葉)に加入。福岡やC大阪、新潟、徳島などでプレーした。10年に神奈川県リーグ(当時)の相模原で監督兼選手として引退。指導者に専念してJ2群馬の監督になった。リオ五輪ではヘッドコーチとして遠藤航や南野拓実を指導し、手倉森誠監督をサポートした。その後はJ2時代の水戸や清水を率いてきた。173センチ。