FC町田ゼルビアの黒田剛監督(56)が、12日の次節で対戦する横浜F・マリノスの16歳超新星、MF三井寺眞への並々ならぬ賛辞を口にした。
10日に町田市内でのトレーニング後、横浜戦に向けてメディア対応。元青森山田高の名将だけに「全国的にというか、あの若さで評価されているのは、青森出身の選手だし、すごく喜ばしい」と表情を崩した。
ただ敵将として、出身地や年齢に関係なく、1人のプロとして立ち向かう。
「やっぱり彼が思い通りに自由にやるようだと我々の勝機は少なくなってくる。ピッチに立てば1人の選手としてリスペクトしつつ、我々のサッカーが上回っていくことをやっていく。そこはブレずに」と強調した。
さらに三井寺について問われると、こう回答した。
「普通はね技術があっても(16歳だけに)フィジカル的には難しいっていうのが、あとは守備とか、当たりとかも含めたインテンシティーのところは、強い選手たちがいっぱいいるので、なかなか使うメドが立たないことが多いんだけど、でもやっぱり強さを出せるし。その中で自分のテクニックもしっかり出せる。本当にあの年齢で、この状況の中でできるというのは本当にすごいことだと思う」
高校生年代を長年指導した第一人者だけに、その言葉には重みがある。そしてこう続けた。
「彼がそのJ1でやる、またはそのクオリティーとかそのレベルに準じて自分がこう順応していく、またはそこで対応できるスキルやフィジカルってものも、自分が努力して多分そこに合わせて強化してきたと思う。それを考えるとやっぱりすごいことだなと。全然浮かれているわけでもないし、しっかりと本当に16歳という年齢とは思えない。なんかもう(プロに)溶け込んでしまっているというか。これが本当に青森かってなると余計にうれしい。本当に素晴らしい」
次節の町田対横浜戦はMUFG国立が舞台。元高校サッカーの名将として黒田監督にとって「聖地」なら、三井寺にとってはプロデビューとなった「始まりの地」。青森に縁のある2人の巡り合いが勝負をよりおもしろくしそうだ。【佐藤隆志】



