川崎フロンターレFW小林悠(39)が23日、川崎市内のクラブハウスで会見を開き、2027年1月1日で現役を引退すると発表した。

10年に加入してからは川崎F一筋。17年の現役生活に別れを告げる決断をした。Jリーグ得点王1回、最優秀選手(MVP)1回など、J1通算405試合で、歴代7位の144得点を記録した。

とにかく勝負強いストライカーだった。J1で途中出場最多の29得点を記録したように、驚異的な集中力で劇的なゴールを決めてきた。途中出場で得点を奪う極意を明かしたことがある。「とにかく心の準備が大事だと思っていて。やっぱり対戦相手の特長だったり、試合を見ている中で確認したりだとか、あとはその気持ちの持っていき方。もうすぐ出るのかなって自分の中で段々分かってくるので、気持ちが一番マックスになっている状態で出られるように、心と体の準備をするのがすべてかなと思います」。

得点への執念は並大抵ではなかった。「自分の中でゴールって、技術もすごく大事なんですけど、気持ちの部分がすごく強くて。すごい気持ちで取れているゴールがたくさんあるので。ゴールを欲している自分だからこそかなと思うし、そこだけは誰にも負けない部分にしたい」とも話していた。

17年のホーム、ベガルタ仙台戦では前半に退場者を出しながら、小林が終盤に2得点を奪って逆転勝ち。19年のルヴァン杯決勝北海道コンサドーレ札幌戦でも退場者を出した中でビハインドを負った延長4分に意地の同点弾を決めた。

21年11月のホーム鹿島アントラーズ戦。当時の鬼木達監督(現鹿島監督)のJ1通算100勝が懸かった試合でゴール。24年の最終節アビスパ福岡戦では、鬼木監督の最後の采配する試合で得点を奪い、名将の目に涙を浮かべさせた。

 

◆小林悠(こばやし・ゆう)1987年(昭62)9月23日、東京都町田市出身。麻布大渕野辺(神奈川)から拓大を経て、10年に川崎F入り。17年に主将としてJ1初優勝に導き、得点王、MVP、ベストイレブンの個人3冠。J1通算405試合144得点。国際Aマッチ14試合2得点。家族は夫人と3男。177センチ、72キロ。

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