【ドーハ(カタール)20日】ライバルの“要警戒指定”も意に介さず。
MF鎌田大地(26=アイントラハト・フランクフルト)が20日、オンライン取材に対応。前日19日、ドイツ代表主将のGKマヌエル・ノイアー(36)が自身を警戒する選手に挙げたことについて、「『そうなんだー』くらいの感じ」とクールな表情。一方で、初戦でドイツに勝利し「自分たちの価値を高める」と熱い思いものぞかせた。
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鎌田は表情をぴくりとも変えなかった。前日19日、ドイツ主将のGKノイアーが、警戒する日本の選手を聞かれ、迷わず鎌田の名前を挙げていた。
「そういう質問なんで、彼らも誰かしら言わないとだめだし。特にそんなに、真摯(しんし)に受け止めるというよりも、『そうなんだー』くらいの感じですかね」
ライバルの心の奥を見透かすような冷静な分析。警戒されるとプレーは変わるかの問いにも「特にないと思う」ときっぱり否定した。「それこそマンツーマンでつかれると話は変わるが、警戒されるぐらいなら、11人いたら誰かしら警戒されると思う」。警戒くらいじゃ惑わされない。この日は、冒頭15分の公開で、ランニングやパス練習をいつものようにこなした。平常心を貫く鎌田が、ドイツ戦でもチームの中心になる。
17日のカナダ戦では、後半21分からMF田中に代わり途中出場。代表で定位置のトップ下ではなくボランチに入ったが、輝きは色あせなかった。
同戦では1-1の後半ロスタイムにPKを献上。相手のシュートがゴールネットを揺らすと、鎌田はピッチを激しくたたいて悔しがった。クールな表情の裏には、熱い思いが隠されている。
「試合というのは、どんな試合であれ勝ちたいと思う。日本からヨーロッパに出て、より勝負の部分にこだわるのはすごく感じている」。17年からブンデスリーガへ。欧州の選手たちは練習中の試合であっても、負ければ心底悔しがっていた。活躍の場を移して6年目。勝利へのこだわりはもっと強くなった。
自身初のW杯へ向けて、抱き続ける熱い思いがある。「日本人の価値をこの大会で高めないとだめだと思っている。優勝候補のチーム、いいチームに勝つことによって、世界からの見られ方が一気に変えられると思う」。23日の初戦ドイツ戦。まず日本の底力を見せつける絶好の相手だ。「ドイツに勝ったら変わると思うし、勝ち点3も必要だし、自分たちの価値を高める意味でも大事かなと思います」。心は熱く、頭は冷静に。鎌田がその名を知らしめる。【磯綾乃】
○…MF田中碧は初の大舞台に「ワクワクしている。初めては1回しかないので楽しみたい」と意気込んだ。右膝靱帯(じんたい)損傷から復帰し、17日のカナダ戦で先発。状態は整った。「気負いすぎてもいいパフォーマンスは出せない。まず一番いいプレーをして、一番楽しむことがチームのためになる。90分間楽しめるようにやるのがいいかなと思う」。笑顔で始まり笑顔で終わりたいところだ。
○…FW前田大然がドイツから金星を奪うゴールを誓った。ボールを支配される展開が予想され、カウンターなど数少ないチャンスをものにできるかが勝負になる。ストライカーの1人として「(カウンターは)もちろん狙っていきたい」と、持ち味のスピードで一気に決めきる。
〇…日本代表はハイテク機器で練習効率をさらにアップさせている。空中にはドローンを飛ばして選手の立ち位置などを撮影。さらにピッチに大型のモニターを持ち込み、PCとつないで練習の意図をより詳しく伝えられるようにした。これまではホワイトボードを使用してきたが、「より大きくはっきり見られるように」と森保監督。ドイツ撃破のため、できることはすべてやる。


