英内務省は13日、14日開幕のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会に合わせ、暴力行為など過去に問題行動を起こした英国のフーリガン1200人以上のロシア渡航を禁じたと明らかにした。英紙ガーディアン電子版などが伝えた。

 英当局は対象の1312人に旅券を警察に提出するよう要求し、うち1254人が応じた。残る58人については警察がW杯終了まで所在確認を続けるという。

 英国からはイングランド代表がW杯に出場し、約1万人のサポーターがロシアに渡航すると推測されている。

 3月に英南部で発生した神経剤襲撃事件後、英ロの外交関係は悪化。W杯で英国人サポーターがトラブルに巻き込まれることも懸念され、英メディアによると、英治安当局は担当者をロシアに派遣し、ロシア治安当局と協力してサポーターの安全確保を図る。