優勝候補の一角とされるフランスが登場。デシャン監督は98年大会で主将として優勝しており、監督としても優勝なら史上3人目の偉業となる。選手と監督の両方で優勝の過去2人は次の通り。

 ▽ザガロ(ブラジル)選手=58、62年、監督=70年

 ▽ベッケンバウアー(西ドイツ)選手=74年、監督=90年

 攻撃陣は伸びしろのある若手が多く、19歳のFWエムバペ(パリサンジェルマン)のスピードは必見。16年の欧州選手権でMVP&得点王となったFWグリーズマン(27=Aマドリード)とともに攻撃の軸となる。

 一方のオーストラリアはベテランが健在。38歳のFWケーヒル(ミルウォール)は、W杯通算5ゴールの実績を誇る。06年大会の日本戦で初ゴールを含む2得点を記録し、10年1点、14年2点と3大会連続ゴール中。今大会はスーパーサブ的な起用となりそうだが、4大会連続ゴールとなれば、前回大会までで過去3人しか達成していない偉業となる。

 日本のサポーターになじみのある「天敵ケーヒル」の他に、Jリーグでプレーする横浜DFデゲネク(24)と浦和FWナバウト(25)の2人のプレーも注目だ。

 Jリーグ所属時にW杯で得点を挙げた外国籍選手は過去8人いるが、韓国代表を除けば、サンパイオ(横浜F=ブラジル)、ストイコビッチ(名古屋=ユーゴスラビア)、エムボマ(G大阪=カメルーン)の3人で、日本ではおなじみの顔ぶれ。いずれも98年大会の記録となっている。

 10年大会でMVP&得点王に輝いたフォルラン(ウルグアイ)は、C大阪在籍時の前回14年大会に出場も不発に終わった。今回のデゲネクとナバウトには、横浜と浦和の代表としても期待が高まる。

 ◆放送 NHK 16日午後6時43分