FIFAランク2位ブラジルの攻撃に、同23位コスタリカが持ち味の堅守で耐えてカウンターを狙う攻防が続いたが、後半ロスタイムにコウチーニョとネイマールがゴールを決め、2-0で競り勝った。

 ブラジルは19日の練習を右足首の痛みで切り上げたネイマールは先発、第1戦より髪を短くして登場した。練習中に右足を痛めたダニーロに代わってファグネルが右サイドバックに入った以外は、1-1の引き分けどまりだった第1戦スイス戦と同じ先発メンバーとなった。コスタリカの先発も、0-1で敗れた初戦セルビア戦からDF1人が入れ替わっただけだった。

 前半9分、ブラジルがゴール右手前でFKを得てネイマールが蹴るが、相手の壁にはね返された。同12分にはコスタリカが得意のカウターから、ガンボアが右から折り返した球に後方から走り込んだボルヘスがシュートを放つが、わずかにゴール左に外れた。

 ネイマールはこの日も激しくマークされ、倒されて顔をゆがめる場面があった。それでも何度も左サイドからゴール前に迫り、シュートやクロスを狙ったが、RマドリードGKナバスを中心とした相手の堅守に阻まれた。

 後半序盤もブラジルのチャンスが続いた。だが、ガブリエルジェズスのシュートは枠にはじかれた。そのこぼれ球からコウチーニョがシュートを打つ好機を得たが、相手の体を張った守備の前に決まらなかった。ネイマールやコウチーニョのシュートもGKナバスの好守に遭った。

 後半32分にはネイマールがペナルティーエリアの中で倒されたとし、いったんはPKと判断されたが、ビデオ判定(ビデオ・アシスタント・レフェリー=VAR)の末にファウルなしと覆った。

 0-0で迎えた後半ロスタイムにコウチーニョがやっとゴールを決め、ネイマールも加点した。ネイマールは勝利の瞬間、感極まって両手で顔を覆い涙を見せた。ブラジルは1勝1分け、コスタリカは2敗となった。