日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が25日、ツイッターを更新し、前日24日のワールドカップ・ロシア大会1次リーグ・セネガル戦に2-2で引き分け、2大会ぶりの決勝トーナメント進出に大きく前進した、日本代表を率いる西野朗監督(63)について「信頼度は、かつてないほど高い」と大絶賛した。

 「今朝、宅配便の人が、昨日2時間しか寝てないで仕事してますと~。視聴率30.9%最高37.1%がそれを示している。本当に有難いことです」

 川淵氏は、自らの日常の様子を交えつつ、日本代表がセネガルに引き分けた試合が、世の中で大きな反響を呼んでいることを喜んだ。

 そして「セネガル戦後、選手は喜びの感情を露わにすることなく冷静な姿勢を見せていた」と選手の姿勢、立ち居振る舞いも評価。その上で「選手起用、交代のタイミング、戦術、全てが噛み合い監督への信頼度は嘗てないほど高い」と、西野監督の采配に全幅の信頼を寄せた。

 川淵氏は19日のコロンビア戦前にもツイッターで「西野監督に変わった今は何か起きるかも知れないというドキドキ感が今朝になっ自分に出てきた」とツイートした。

 その一方で「ハリルホジッチ監督の時、ほとんど勝てる可能性がないので、オランダ、イタリア、アメリカのサッカーファンのことを考えれば出場出来るだけラッキーと考えてW杯を楽しんでくださいと講演などで話していた」(コメントは原文のまま)と、4月9日に田嶋幸三JFA会長(60)から電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)に期待していなかったこと、そのことを講演で語っていたことを明らかにした。そのことに対し、日本代表の大事なワールドカップ初戦を前に、そのようなツイートはいかがなものか? などと反論の声もツイッター上に散見された。

 それでも、川淵氏のツイート以降、西野ジャパンは強豪コロンビアに2-1で勝ち、アジア勢としてワールドカップの舞台で南米勢から歴史的な初勝利を挙げた。セネガルにも前半33分のMF乾貴士(29=エイバル)、後半33分にはMF本田圭佑(31=パチューカ)と、2度の同点弾を決めて2-2で引き分けた。一方、1次リーグ突破が有力視されたポーランドは2連敗で敗退が決定と、荒れるH組の中心で日本が大暴れすることを、結果的にはツイートで予言していたことになる。