決勝トーナメント1回戦屈指の好カード。ともに優勝候補で、アルゼンチンは2度、フランスは1度の優勝経験がある。

 アルゼンチンは1次リーグで大苦戦した。1勝1分け1敗で、第3戦のナイジェリア戦で初白星を挙げ、ギリギリで突破した。期待されたFWメッシも初戦でPKを外すなど第2戦まで無得点と本来の力を発揮できなかった。だが、ナイジェリア戦で今大会初ゴールを決め、プレッシャーは軽減されたはず。所属するバルセロナで1試合複数得点するような活躍が見られるかもしれない。

 フランスは1次リーグ2勝1分けで首位通過と、結果的には余裕で突破した。だが、試合内容は豪華布陣のわりには良くはない。19歳で背番号10を背負うFWエムバペと、AマドリードのエースFWグリーズマンはともに1得点と波に乗れていない。MFポグバも、今年に入ってから調子が上がりきっておらず、優勝候補としては満足できる試合とは言い難い。ここで優勝候補の一角を倒し、上昇気流に持って行きたいところだ。

 過去11度の直接対決は、6勝3分け2敗でアルゼンチンが勝ち越している。W杯に限ってもアルゼンチンが2戦2勝。だが、どちらも1次リーグでの対戦で、一発勝負の決勝トーナメントでは初めて。W杯史上に残る名勝負になるかもしれない。

 

◆放送 フジテレビ 30日午後10時