コロンビア出身の世界的女性アーティスト・シャキーラ(45)が、パートナーとして長年連れ添いながらも浮気が原因で昨年破局した元バルセロナDFのジェラール・ピケ氏(35)に対して、強烈なパンチを食らわせた。
パンチといっても拳をふるったのではない。歌手らしく、新たに発表した曲の中で徹底的にディスった(侮辱する、けなすの意)のだ。
シャキーラはアルゼンチン人DJのビザラップとコラボ。20代の女学生と浮気をしたとされるピケへの強烈なディスソングをユーチューブにアップした。すると日本時間16日午後12時40分時点で1億2000万回も再生される“大ヒット”となっている。
あまりのディスりぶりに、ピケがかわいそうになるほどだが、歌詞の一部を紹介する。
「悪いけど、もう他の飛行機に乗っているの。もうここには戻らない。もうがっかりしたくない。チャンピオンになったことばかり自慢して、私があなたを必要としている時には最悪のあなたをさらけ出したのよ」
「私のような女狼はルーキーにはつり合わない。私のような女狼はあなたのような男にはつり合わない。私はあなたのリーグを飛び出した。だからあなたはあなたと同レベルの女と一緒にいるの」
「あなたはフェラーリを(ルノーの大衆車)トゥインゴと交換した。あなたはロレックスをカシオと交換した」
「あなたは私を傷つけたと思っているかもしれないけど、あなたは私を強くした。女性は泣かない。女性はお金を稼ぐのよ」
「幸運を祈ってる。私の代替品と」
ただ、この曲の発表後、シャキーラとピケの痴話げんかというだけでなく、第三者の“参戦”もあり、状況はカオスと化しつつある。
この曲を聴き、なんとカシオが反応。ロレックスより下に見られるのは許し難いと思ったかどうかは分からないが「カシオの教育部門」というツイッターアカウントが「今日は歌の中にCASIOが出てくるということで、かなりの数の通知が来ています。カシオ(時計、キーボード、電卓)は一生ものです」とツイート。暗に破局した2人をやゆするつぶやきをおこなった。
シャキーラはシャキーラで「サレ妻」の屈辱的なイメージを払拭(ふっしょく)しようとしているのか、この曲のビデオの中ではセクシーな衣装でやたらと「現役感」をアピール。そんなところもはたから見ていて本当に面白い。
【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)