5月31日、記者会見に出席したスペイン2部テネリフェMF柴崎岳が、1部リーグへの思いやチームへの適応などについて語り、来季の契約については「何が起きるのかわからない。今言えることは自分の契約のことは考えていない」などと話したと、1日のスペイン紙マルカが報じた。
以下、その抜粋。
-テネリフェ来てから一番の状態か
「そうかもしれない。少しずつ自分の目指すものを獲得できている。自分自身のプレーをすることが出来るようになっているし、良くなっている。ここ数カ月でスペインサッカーにもなれてきたし、それはピッチで見てもらっていると思う。もちろん、もっといろいろなことを提供できると思っている」。
-トップ下、左サイドどこが良いか
「サッカーが出来るのであれば、どのポジションでも問題なくプレーできている」。
-初ゴールは自信と適応に大きな力になるか
「チームの勝利につながったことからゴールは自分を幸せにしてくれた。ゴールを自分は決めたけど、それ以上にチームが勝利できたこと、プレーオフ近づけたことのほうが大事なこと」。
-あまりゴールを喜んでいなかったのは驚きだが
「そうかもしれない。そういうのは自分のスタイルじゃない。自分はそんな感じで落ち着いている。それが自分の個性」。
-クラブW杯でもRマドリード相手にゴールを決めたのに祝っていなかった
「そうだね。でも、ゴールを決めて叫んだり走ったりする感じじゃない。本当に喜んではいるけど、自分のスタイルはそういうもの」。
-クラブW杯があったからスペインサッカー、ヨーロッパに来ることができた
「すべてのことで力になったと思う。自分たちの戦いはとても良かった。コロンビアのチームに勝ったことはファンやサッカー関係者を驚かせた。レアル・マドリードとの決勝は延長で負けたけど、いい仕事をしたと思うし、2得点を決めたことはいつだって大きな力になるもの」。
-スペインサッカーで驚いたことは
「パスの高い質に驚いた。自分が思っていた以上のものだったし、ボールをもった時の長くしっかりとポゼッションをしていること」。
-マルティーと日本人監督の違いは
「印象的なのは話をする時、情熱的なこと、何かを伝えたいときには大きく叫んで伝える」。
-適応の間、チームメートはどのような力になってくれた
「たくさんの力になった。仲間と良い関係にあるし皆自分に優しく接してくれた。誰か1人を選ぶことはない。なぜなら、本当に皆と仲良くしている。テネリフェでの生活にもとても満足している。街を散策するのが好きだし、景色を眺めるのも好き。それサッカーに集中しているし、自分たちと対戦する相手の試合を見ている」。
-そのサッカー観から言えばテネリフェの昇格の可能性は
「自分たちが一番強いと思っている。もちろん、ライバルたちに対する敬意もあるし、相手を評価していないわけではない。ただ、どの相手と戦っても恐れることはない」。
-昇格したら延長するのか
「何が起きるのかわからない。今言えることは自分の契約のことは考えていない。このチームで満足だし唯一考えていることはこのチームのために全力をつくすこと。去就は今後わかる」。
-テネリフェ入団の経緯をみれば1部に行くためのトランポリンのようだが
「うそをつきたくないし、自分の考え、サッカー選手の誰もの考えはできるだけ高いレベルでプレーがしたいというものだし、スペインの1部でプレーする経験と言うのは誰もが受け入れるものだ。ただ、繰り返すが自分はテネリフェが好きだ。実際、今は去就のことは心配していない。その時に決断をするだけだし、そうするだろう」。