ケルンの日本代表FW大迫勇也(27)は不発に終わり、チームもスコアレスドロー。今季初勝利はならず、18位の最下位に沈んでいる。

 2トップの一角で先発した大迫は前半6分、左からセンタリング。ゴール前フリーのギュラシーがヘディングシュートしたが、枠の右に外れた。

 同19分、空中のボールをギュラシーが頭でそらし、裏に大迫が走る。GKも飛び出し、大迫がシュートを打つより一瞬早くGKがキャッチ。

 同39分、PAやや外のこぼれ球。大迫がDFより早く体を入れ、ボールをキープして反転からミドルシュートを放ったが、GKにキャッチされた。前半はケルンが多くのチャンスを作ったが、0-0で終了した。

 後半10分、ビッテンコートがミドルシュート。GKがはじいたボールが左に流れ、大迫がダッシュで追いつき拾う。大迫は上がってきたラウシュにうまく預け、ラウシュはドリブルでPA方向に進むが、DFに倒されてボールを失った。

 同18分、右サイドでDF2人に囲まれる大迫は、ドリブルでこれをかわしグラウンダーのセンタリング。味方に合わずDFにクリアされた。

 同32分、大迫がボールを持ち、右に5メートルほど離れた味方にパスするが、これがミスパスとなりDFにカットされた。大迫は3試合連続のフル出場とはならず同34分に途中交代となった。

 試合は0-0のドロー。まだ勝ち星がないチーム同士の戦いだったが、ともに第9節終了時に未勝利。ケルンはここまで9試合で2分7敗と泥沼にはまっている。

 シュテーガー監督は「ビッグファイトだった。どちらのチームも、勝利を目指して最後の1秒まで戦っていた。(まだ勝ちがないが)私は選手たちを信じているし、彼らと一緒に戦うことを楽しんでいる」とコメント。大迫はミックスゾーンに姿を現さなかった。

(鈴木智貴通信員)