ドイツ杯2回戦で25日にバイエルン・ミュンヘンは延長、PK戦の末にライプチヒを下した。26日の独紙ビルトによると、ハーフタイムにライプチヒのスポーツディレクターであるラルフ・ラングニック氏が審判に猛抗議したという。

 問題のシーンは前半34分。フォルスベリがビダルに後ろからのタックルで倒されたが、フェリックス・ツバイアー主審はPKを与えなかった。前半、観客席から試合を見ていたラングニック氏はハーフタイムにピッチに姿を現し、一目散にツバイアー主審のもとに向かった。目的はスマートフォンでそのシーンの映像を審判に見せようというものだった。

 ドイツ杯では準々決勝からビデオ判定が導入されるため、この試合にはなかった。

 

 BミュンヘンDFマッツ・フンメルスがラングニック氏の動きに気づき、止めた。フンメルスは「あのシーンを見せるためにスマートフォンをもって審判のところに行くのはいいわけがない。それが許可されているとは思えない。ラングニックさんには、『それは不要で反スポーツマンシップのものだ』と言ったんだ。僕からは比較的その事象に関することだけを伝えた」とコメントした。

 

 ライプチヒのラルフ・ハーゼンヒュットル監督も「もちろんそれはよくない」と話していた。一方で審判のパフォーマンスに関しては「3メートルのところから主審が見た決断を、40メートル離れた審判と相談しなければならないなら、何のために審判はピッチにいるんだと思ってしまうよ。残念ながら試合のレベルを保たせることができなかった。素晴らしい試合が一瞬で壊された」と見解を示していた。

 

 Bミュンヘン代表取締役カールハインツ・ルンメニゲ氏は「サッカーは感情的になるものだ。とはいえ審判のところに行くのはお勧めしない。彼らは中立の立場とベストの知識をもとに笛を吹いているのだから」とコメント。DFジェローム・ボアテングは「自分のクラブのためにとそうした行動に出る気持ちはよくわかる」と理解を示していた。