ブンデスリーガで16日、バイエルン・ミュンヘンがシュツットガルトを1-0で下した試合について、17日の独紙ビルトは「GKウルライヒが勝利に導いた」と、以下のように報じた。

 ロスタイムにドラマがあった。トーマス・ミュラーはロスタイムのPKを止めたスベン・ウルライヒの手を持ち上げようとした。だが古巣ファンを前に喜ぼうとはしていなかった。

 アディショナルタイム5分にシュツットガルトにPKが与えられた。素晴らしい守備を見せていたチームの頑張りが報いられるか。だがアコロのシュートはウルライヒがセーブ。ウルライヒはハノーバー戦でもPKを止めていた。

 直後に試合は終了。Bミュンヘンはウルライヒを祝福したが、喜ばなかった。シュバーベン州生まれで17歳からシュツットガルトでプレーしていた。4年前にはシュツットガルトのスタジアムが見えるところに家を建てた。15年にBミュンヘンへ移籍した後も、人には貸しに出さず、家族と住む日を待ち望んでいる。

 だがシュツットガルトのファンの多くは彼のBミュンヘン移籍を許していない。16日の試合ではボールコンタクトごとにブーイングが起こった。ウルライヒは「僕はここで17年間全力でやってきた。フレンドリーな歓迎を望んでいたけど。でもこれを乗り越えていかないとね」と話した。

 監督のユップ・ハインケスは「スベン・ウルライヒは成功の保証だ。GKコーチのトニー・タパロビッチとともに成長しており、非常にいいGKとなった。マヌエル・ノイアーが負傷している今、彼はゴールドの価値がある」とコメントした。