Rマドリードとバルセロナの伝統の対戦「クラシコ」がいよいよ23日にレアルの本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる。前週にクラブW杯で2連覇の立役者になったFWロナルド率いるレアルと、今季FWメッシが絶好調でスペインリーグ首位を走るバルサの激突。消化が1試合少ないレアルは現在バルサに勝ち点11差の4位だが、この一戦で優勝争いの流れが変わる可能性もある。

 レアルはロナルドが勢いづいたのが心強い。今季序盤はゴールから遠ざかっていたが、11月25日のマラガ戦で今季リーグ戦2点目を決めると、そこから欧州CL、クラブW杯も含めて出場した6戦で6得点だ。

 主将のDFセルヒオラモスが「優勝争いにとどまるために、いつも以上に勝利が義務づけられている」という中、やはりエースの勝負強さは頼りになる。クラブW杯(UAE)からの移動や過密日程など、負担は大きいが、同DFは「優勝したことで精神的にも上がったし、チームの状態はいい」と自信を持つ。宿敵を倒せば一気に反撃ムードになるはずだ。

 一方、バルサはメッシが16戦で14得点で得点ランク1位と開幕から好調を維持している。さらにスアレスが9得点でランク3位タイ、チームの総得点は42点という得点力の高さだ。今季新加入したパウリーニョも6点を挙げており、バルベルデ監督に「2列目からの飛び出しを得点に結びつけている」と評価されている。セルジロベルトは「ベルナベウでの試合は特別な世界だ。勝ち点差を広げたい」と意気込む。2シーズンぶりの王座奪回を目指して、一気にライバルを突き放すつもりだ。