DF吉田麻也が所属するサウサンプトンは、アウェーでトットナムに2-5で完敗した。

 吉田はセンターバックでフル出場したが、イングランド代表FWケーンにハットトリックを許し、韓国代表MF孫興民には1ゴール2アシストと活躍された。

 トットナムの先制点は前半22分。左サイドからのMFエリクセンのFKをケーンがフリーで頭を合わせた。同39分にも孫興民の左からのダイレクトの折り返しをケーンが巧みな動きで抜け出し、左足で流し込んでトットナムが2点をリードして前半を折り返した。

 さらに後半開始早々の4分、トットナムは孫興民のパスを左サイドで受けたMFアリがドリブルで中央へ切れ込み、右足シュートを決め追加点を奪った。その2分後にはカウンターから孫興民が右足シュートを突き刺して4点目。同19分、サウサンプトンはMFブファルが左足ミドルシュートでニアをぶち抜いて1点を返したが、トットナムは同22分、カウンターからアリのスルーパスでケーンが抜け出し、マークにきた吉田を振り切って左足で流し込み再び4点リードとした。ハットトリックを達成したケーンはリーグ戦年間通算39得点をマークし、95年のシアラー(当時ブラックバーン)の記録(36得点)を一気に抜いて単独トップに躍り出た。

 吉田は5失点に「ショックというか、あってはいけない。オープンな試合展開になりすぎた。相手にはプレミアリーグでも屈指の選手たちが前にそろっているので、ちょっとスペースを与えすぎたんじゃないかと思う。(失点は)どれも悔しいですけど、こういうサッカーをしていたらいけないなとは思う」と反省した。ケーンに関しては「強さとスピードとテクニックを兼ね備えていて、もちろん空中戦でも点が取れる。どの形からでも点を取れるのが一番の強み」と素直に称えた。

 これでチームは7試合連続で勝ち星がない。「最初はなかなか点が入らないというところからスタートしたんですけど、徐々に後ろも我慢できなくなって失点が重なり始めて、中盤もプレスに行く、行かないなどもはっきりしなくなってきて、全てが悪い方向に行き始めている気はする。早く勝ち星を1つ取って軌道修正しなければいけない」と、中3日で迎えるマンチェスター・ユナイテッド戦に気合を入れた。

 サウサンプトンは4勝7分け9敗の勝ち点19で暫定14位。