リバプールが2-0でトットナムを破り、大会7度目となる同国対決の決勝戦を制した。欧州制覇は、2004-05年シーズン以来6度目。開始2分にエースFWサラーがPKで先制し、後半42分に途中出場のFWオリギが決め、レアル・マドリードに1-3で敗れた昨季決勝の雪辱を果たした。

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試合終了の笛が鳴ると、ピッチに立っていたイレブンが倒れ込み、ベンチからは選手らが飛び出して喜びを爆発させた。試合後に胴上げされたクロップ監督は就任4年目での快挙達成に「サッカー人生で最高の夜になった」と喜びをかみしめた。

開始25秒、MFマネの左クロスが相手のハンドを誘発してPKを獲得。サラーがど真ん中に決めて先制点を奪った。その後は、決勝戦の最優秀選手に輝いたDFファンダイクを筆頭にリーグ最少22失点の鉄壁の守備陣が得点を許さず。最後はオリギが左足で優勝を決定づけるゴールを挙げた。

指揮官は7度目の決勝戦でようやく初優勝を飾った。「選手や家族のためにも本当にうれしく思う。いつもみんなに悲しい思いをさせていたからね」とクロップ監督。シルバーコレクター返上に安堵(あんど)の笑みを見せた。