陸上女子1万メートルの元日本記録を持ち、五輪2大会に出場した真木和(まき・いずみ、現姓山岡)さんが、18日に大阪・箕面市の自宅で乳がんのため死去したことが24日、分かった。49歳だった。

ワコールなどでチームメートだった04年アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん(40)は亡くなった翌日に箕面市の自宅を弔問したという。「昔の仲間と一緒に、最後にお別れをいうことができました。突然のことでビックリしました。昨年秋に岩谷産業の寮の内覧会でお会いして、元気だったので」と話した。

野口さんは三重・宇治山田商を卒業後、97年にワコールに入社。その当時、96年アトランタ五輪の女子マラソン代表に選ばれるなどワコールの中心選手として活躍していたのが真木さんだった。野口さんは「私は先輩(真木さん)にあこがれて、ワコールに入りました。先輩に憧れて、苦楽をともにして。大事な試合でも合宿でコーチングをしてもらいました。いろいろ大変だったんだろうと思いますが、気持ちが強い先輩なので(病気のことは)表には出されていませんでした。ショックです」と悼んだ。