陸上の全日本実業団対抗選手権が18日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開幕し、女子1万メートルで東京五輪マラソン女子代表の前田穂南(24=天満屋)が最終周回まで優勝争いに絡み3位、一山麻緒(23=ワコール)はレース終盤に失速して4位だった。鍋島莉奈(26=日本郵政グループ)が32分3秒40で優勝し、松田瑞生(25=ダイハツ)が約3秒差の2位に入った。       ◇   ◇   ◇

序盤から積極的にレースを引っ張った一山だが、残り3周を切ったあたりで優勝争いから脱落し、32分20秒58の4位でゴール。「勝ち切れなかったのは力不足。前の3人の先輩方が強い」と悔しそうだった。

7月のホクレンディスタンス・チャレンジで好記録を出したあとは、長い距離を走るための練習から徐々にスピードを磨くメニューへとシフトし、今大会に臨んできた。この日はタイムを出すことよりも、レースに勝つことを強く意識してスタートラインに立ったという。思い描いていた結果を残せず、「勝てるように、まだまだ頑張りたい」。

20日の5000メートルにもエントリーしている。「自己ベストタイムが出せれば。持ち時計の速い選手に、少しでも長くついていきたい」と気持ちを切り替えた。