109回目のマラソンとなった川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損害保険)が、自己記録を更新した。2時間7分27秒をマークし、10位でゴール。大会は22年から大阪マラソンと統合されるが、慣れ親しんだびわ湖で存在感を示した。

新型コロナウイルスの影響がマラソン界にも及ぶ状況も踏まえ「開催してくれたおかげで、10年前から目標にしてきた7分台を出せました。信じて諦めないでやってきて良かった」。大会に向けた調整が順調だったといい「事前のNHKのアンケートにも絶好調に丸をつけた。自分のやってきた自信が、結果に結びついて本当に良かった」と喜びの心境が言葉ににじんだ。

序盤から第2集団でリズムを刻み、最終的に鈴木健吾(富士通)の日本記録が生まれたハイペースに乗った。これまでの川内の自己記録は2時間8分14秒。今から8年前の13年ソウル国際マラソンでマークしていた。