学生3大駅伝の初戦となる出雲駅伝は、1区からトップに立った駒澤大(駒大)が、そのままゴールまで独走する圧倒的な強さで大会記録となる2時間7分51秒で優勝した。2年連続5度目の優勝を果たし、史上初の3大駅伝2年連続3冠へ盤石のスタートを切った。
【動くグラフ】出雲駅伝の順位変動、駒大の強さよくわかる 1区からトップ譲らず大会新の独走V
◆レース経過 ※タイムは速報値
6区=10・2キロ (島根ワイナリー前〜出雲ドーム前)
◆フィニッシュ 駒大が連覇!昨年の大会記録を更新する2時間7分51秒をたたきだした。2位創価大、3位には城西大が入った。
(1)駒 大 2時間07分51秒(新)
(2)創価大 +1分43秒
(3)城西大 +2分44秒
(4)国学院大 +3分16秒
(5)青学大 +3分37秒
(6)早 大 +3分45秒
(7)中 大 +4分26秒
(8)東洋大 +4分44秒
(9)法 大 +5分53秒
(10)順 大 +6分36秒
(11)関西大 +9分25秒
(12)環太平洋大+10分08秒
(13)IVY選抜 +10分14秒
(14)広島経大 +11分34秒
(15)立命館大 +12分38秒
(16)北海道選抜+13分12秒
(17)北信越選抜+13分51秒
(18)皇学館大 +14分16秒
(19)第一工科大+14分24秒
(20)東北選抜 +17分40秒
(-)大阪経大
◆9・2キロ 残り1キロ。駒大・鈴木芽吹が連覇へ快走
◆8キロ 駒大を追う創価大がしっかり2位キープ
◆4・5キロ 駒大・鈴木芽吹が快走、前回の大会新を上回るペース。2位創価大とは300メートルほどの差がついた
◆4・3キロ 国学院大が青学大を抜き4位浮上、青学大も必死に食らい付く
◆3キロ 駒大・鈴木芽吹が独走、2位創価大との差を広げる走り
5区=6・4キロ (鳶巣コミュニティセンター前〜島根ワイナリー前)
◆第5中継所 駒大・安原太陽がトップでエース鈴木芽吹にタスキリレー。創価大、城西大、青学大と続く
(1)駒 大 1時間38分51秒
(2)創価大 +39秒
(3)城西大 +1分55秒
(4)青学大 +2分13秒
(5)国学院大 +2分25秒
(6)早 大 +2分37秒
(7)東洋大 +3分31秒
(8)順 大 +3分51秒
(9)中 大 +3分59秒
(10)法 大 +4分10秒
◆4・3キロ 3位の青学大・鳥井健太が苦しそうな表情
◆2・3キロ 駒大・安原太陽が独走。創価大、青学大が必死に追う
4区=6・2キロ (JAラピタ平田店前〜鳶巣コミュニティセンター前)
◆第4中継所 駒大・伊藤蒼唯がトップで安原太陽にタスキリレー。創価大、青学大、城西大と続く
(1)駒 大 1時間21分00秒
(2)創価大 +45秒
(3)青学大 +59秒
(4)城西大 +1分07秒
(5)国学院大 +1分45秒
(6)早 大 +1分56秒
(7)東洋大 +2分42秒
(8)順 大 +2分53秒
(9)法 大 +3分11秒
(10)中 大 +3分26秒
◆2キロ 駒大・伊藤蒼唯が首位独走
3区=8・5キロ (ゆめタウン斐川前〜JAラピタ平田店前)
◆第3中継所 駒大・山川拓馬がトップで伊藤蒼唯にタスキリレー。創価大、城西大、青学大と続く
(1)駒 大 1時間03分13秒
(2)創価大 +57秒
(3)城西大 +1分07秒
(4)青学大 +1分11秒
(5)国学院大 +1分33秒
(6)早 大 +1分39秒
(7)東洋大 +2分27秒
(8)順 大 +2分41秒
(9)法 大 +2分56秒
(10)中 大 +3分19秒
◆6・5キロ 城西大が青学大を抜き3位に浮上。駒大→創価大→城西大→青学大
◆4・8キロ 順大が3人抜きで8位浮上
◆3・5キロ 第2集団に追い付いた創価大が2位浮上
◆2キロ 駒大・山川拓馬が独走。200メートルほど離れ青学大と早大が2位争い、創価大が続く
2区=5・8キロ (出雲市役所・JAしまね前〜ゆめタウン斐川前)
◆第2中継所 駒大・佐藤圭汰がトップで山川拓馬にタスキリレー。2位で青学大、3位早大がタスキをつなぐ
(1)駒 大 38分53秒
(2)青学大 +39秒
(3)早 大 +41秒
(4)国学院大 +1分00秒
(5)創価大 +1分04秒
(6)IVY選抜 +1分14秒
(7)城西大 +1分21秒
(8)東洋大 +1分23秒
(9)法 大 +1分40秒
(10)関西大 +1分49秒
◆4・7キロ 青学大・黒田朝日が力走、2位に浮上
◆2・6キロ 早大がアイビーリーグ選抜を抜き2位に浮上。4位に国学院大
◆1キロ 駒大・佐藤圭汰が独走態勢に
1区=8・0キロ (出雲大社正面鳥居前〜出雲市役所・JAしまね前)
◆第1中継所 残り300メートルで駒大・篠原倖太朗が抜け出しトップで佐藤圭汰にタスキリレー。アイビーリーグ選抜、国学院大、早大と続く。大阪経大・新博貴にアクシデント、途中棄権で2区繰り上げスタート
(1)駒 大 22分45秒
(2)IVY選抜 +8秒
(3)国学院大 +21秒
(4)早 大 +23秒
(5)創価大 +35秒
(6)東洋大 +36秒
(7)青学大 +39秒
(8)関西大 +52秒
(9)法 大 +53秒
(10)城西大 +1分01秒
◆7キロ 残り1キロ。アイビーリーグ選抜、駒大の2校がトップ。早稲田、国学院大が続く
◆6キロ 青学大が少し遅れる。順大、中大などは200メートルほど離された
◆5キロ 14分10秒で通過。集団がばらけアイビーリーグ選抜、駒大、早稲田、青学大が先頭集団を形成
◆2キロ アイビーリーグ選抜ミルナーがけん引、青学大、順大、早大、中大などが続く
◆1キロ 2分52秒。北海道選抜ディラングが引っ張る
◆スタート地点 午後1時5分、一斉にスタート。駒大・篠原倖太朗、中大・浦田優斗、青学大・野村昭夢らが出雲大社正面鳥居前を走り出した。天候はくもり、気温24度、湿度66%。無風
区間賞
1区:駒 大・篠原倖太朗 22分45秒
2区:駒 大・佐藤 圭汰 16分08秒
青学大・黒田 朝日 〃
3区:城西大・キムタイ 24分06秒
4区:創価大・山森 龍暁 17分35秒
青学大・山内 健登 〃
5区:創価大・吉田 響 17分45秒
6区:駒 大・鈴木 芽吹 29分00秒
■強豪校MEMO■
■駒大(昨季成績:出雲(1) 全日本(1) 箱根(1))
・昨季は史上5校目の3冠達成
・2年連続3冠となれば史上初
・優勝すれば2年連続5度目のV
・過去4度の優勝のうち、3度は全日本でも優勝
・出雲駅伝が始まった1989年以降、3大駅伝の最多連勝は大東文化大の5連勝(89年全日本〜91年箱根)
・4月から藤田敦史新監督が就任、主将は鈴木芽吹(4年)
■中大(昨季成績:出雲(3) 全日本(7) 箱根(2))
・優勝すれば出雲駅伝初V、3大駅伝では96年箱根駅伝以来の28シーズンぶりの優勝
・過去最高は92年、96年、05年の2位
・前回は9年ぶりの出雲路出場で3位
・藤原正和監督は16年4月就任、主将は湯浅仁(4年)
■青学大(昨季成績:出雲(4) 全日本(3) 箱根(3))
・優勝すれば5年ぶり5度目、3大駅伝では22年箱根駅伝以来
・優勝すれば原晋監督通算13勝目
・主将は志貫勇斗(4年)
■国学院大(昨季成績:出雲(2) 全日本(2) 箱根(4))
・優勝すれば19年以来、4年ぶり2度目のV
・19年優勝時は全日本
・まだ全日本、箱根での優勝はゼロ
・前田康弘監督は09年夏就任、主将は伊地知賢造(4年)
■早大(昨季成績:出雲未出場 全日本(6) 箱根(6))
・優勝すれば3冠を達成した10年以来、13年ぶり2度目の出雲路V
・昨年6月に就任した花田勝彦監督にとっては初V
◆出場チーム
北海道選抜、東北選抜、駒大、中大、青学大、国学院大、順大、早大、法大、創価大、城西大、東洋大、北信越選抜、皇学館大、大阪経大、立命大、関西大、広島経大、環太平洋大、第一工科大、アイビーリーグ選抜
■初の2年連続3冠懸かる駒大、箱根2位中大がV候補筆頭 青学大、国学院大も層厚い>>
■昨季3冠の駒大は、前回大会新記録Vの立役者、鈴木芽吹がラストイヤー。国学院大は前回2位メンバーの伊地知賢造(4年)、平林清澄(3年)らが健在。前回3位の中大は、補員で登録されていたエース吉居大和(4年)の当日変更でのメンバー入りはなかった。今夏の世界選手権(ブダペスト)男子3000メートル障害6位入賞した順大の三浦龍司(4年)も補員での登録となった。 駒大は5区に入っていた赤星雄斗(4年)から、前回同区区間賞の安原太陽(4年)に変更し史上初の2年連続3冠を目指す。
「大学3大駅伝」の残り2戦、全日本大学駅伝は11月5日、第100回大会の箱根駅伝は来年1月2、3日に行われる。