日本記録保持者の田中希実(26ー豊田自動織機)は1周目から独走し、4分06秒43で全体トップ通過した。

組2着の道下美槻に9秒以上の差をつけ、9月のアジア大会の派遣設定記録(4分7秒68)をクリア。史上初の5連覇に届かず、2位となった12日の5000メートル決勝から一夜明け、圧巻の独走劇を見せた。14日の決勝では7連覇がかかる。

レース後は自己と対話するように言葉を紡いだ。

「昨日は自分で自分の可能性を諦めて、閉ざしてしまったと思う。昨日走って分かったのは、今、タイムに対するこだわり、順位に対するこだわりをどうしても持てない。だからこそ昨日も悔しいというより、いつか負けると思っていて実際に負けた、という感じに近かった。

今までは『あぁ、自分は選手として終わったんだ』と思っていたけど、それでも走るのが自分自身だと思った。それが競技者としてどうなのかというのはあるけれど、自分は自分にうそをつけない。今は何もこだわりを持っていないのが、自分なんだとあらためて感じた。こだわりも何も持たずに走る。その上でどう思うのか、皆さんに問い続けるレースがしたい。本当の意味で、走っている姿で見せられる選手になりたい。ここ1年、ここ1カ月、ずっと考え続けてきた1つの答えなのかなと思います」

今秋に米ワシントン大への進学を予定しているドルーリー朱瑛里(岡山陸協)は、4分20秒54の2組11着で予選敗退。青学大ルーキーの芦田和佳(のどか)は1組で4分19秒81で7着となり、決勝進出ラインの6着以内に1秒34届かなかった。