陸上の世界最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦は18日、ロンドンで行われる。男子400メートルリレーは来年9月の世界選手権北京大会出場権を目指す「リレー侍」こと日本が、新たなスタイルで38秒01のシーズンベスト更新を狙う。
今大会メンバーは、6月の日本選手権100メートル覇者の多田修平(30=住友電工)、小室歩久斗(中大2年)、同種目日本歴代3位9秒98の桐生祥秀(30=日本生命)、同タイムの小池祐貴(31=住友電工)。さらにサポートメンバーに林明良(慶大4年)を加えた。
今大会から挑戦するのは、上から次走者の手にバトンを渡す「オーバーハンドパス」。6位だった2000年シドニー・オリンピック(五輪)以来、26年ぶりの再導入となる。
2001年に導入し、五輪では08年北京、16年リオデジャネイロで銀メダルをもたらした得意技アンダーハンドパスを封印した。
11日の公開練習では小、中学校でも使う一般的なオーバーハンドでバトンパス練習を繰り返していた。
19年世界選手権の銅以降、メダルから遠ざかる中で25年ぶりの改革となった。
オーバーハンドは、選手同士が重なるように接近するアンダーハンドに比べて、互いの腕を伸ばすことで距離を稼げるメリットがある。
その反面、腕を上げて走るために加速しにくいというデメリットもある。
今回の決断について「方向転換ではなく、あくまでも探り」と話したのは、日本陸連強化委員会の短距離担当・信岡沙希重ヘッドコーチ。「近年のオーバーハンドのデータが少ない。アンダーがベストである根拠や日本にしかできないバトンパスを探りたい」と説明していた。
9月の愛知・名古屋アジア大会を含め、2年後に迫る28年ロサンゼルス五輪に向けたデータ収集の一環でもある。
日本は5月の世界リレーで上位12カ国に入れず、来秋の世界選手権の出場権を逃した。
残りの出場枠は4。来年8月22日までの記録有効期間内で落選国の中で記録上位4番以内に入る必要がある。
世界リレーでマークした今季ベスト38秒01を持つ日本は、さらなる記録更新を狙う。
DLロンドンでは第7レーンですでに世界選手権出場を決めている英国とオランダに加え、アイルランド、ウェールズ、英国の20歳未満チーム、オーストラリアと競い合う。
第3走者の起用が予定される桐生は「タイムは欲を言えば37秒6、7を出せば、(出場枠の)プラス4に入れるので、このメンバーーでしっかり記録を出していきたい。しっかりバトンをつなぎたい」と意気込んでいる。

