福永祐一

福永祐一騎手(18年5月27日撮影)
福永祐一騎手(18年5月27日撮影)

79年3月4日、阪神競馬場「毎日杯」。福永洋一はマリージョーイに騎乗、残り250メートルの時点で最後尾に下がっていた。先を行く馬が外に寄れ、追い込んできた馬が接触。後続の福永は素早く外側に回避した。レース中に落馬した騎手は内側に逃げるように教育されているが、落馬した騎手は外側に転がった。接触、転倒。福永は地面にたたきつけられた。この瞬間から「天才の手綱さばき」は2度と見ることができなくなった。息子祐一は「落馬事故への恐れは僕にはありません」と、父の事故から17年後にデビュー。2018年、父が果たせなかったダービー制覇をワグネリアンで制した。9月16日の阪神競馬で落馬して頭蓋骨骨折、気脳症と診断されたが、復帰戦の10月3日GⅡ日本テレビ盃で快気祝いの勝利をおさめた。

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<競馬・1995年6月26日掲載>