女子ゴルフの渡辺彩香(22=大東建託)が3日、今季海外メジャー第3戦の全米女子オープン(7日開幕、米カリフォルニア州サンマーティン・コードベールGC)に向けて成田空港から出国した。

 現在世界ランク45位。4日時点の世界ランク50位以内の資格により出場は濃厚だが、まだ確定はしていないとあって「(世界ランクが落ちないことを)祈るのみという感じですね」と話す。

 出場を信じて準備は進めてきた。海外コースの特徴でもある硬い地面対策としてウエッジはバンス(クラブヘッドのソールのふくらみ)を削ったタイプを複数本用意して持ち込む。「硬い地面ではね返されるのが嫌なので」と現地で試し、最適なセッティングを探るつもりだ。

 大会最終日翌日となる7月11日付の世界ランクで8月のリオデジャネイロ五輪代表が決まる。大会には世界ランク41位大山志保(39=大和ハウス工業)、43位宮里美香(26=NTTぷらら)も出場する見込みで、リオ行きをかけた一戦でもある。

 「最後のチャンス。ここまで近くで争っている以上、意識しないのは難しい」と話す一方で、思考はシンプル。「全米女子オープンという素晴らしい舞台でいい結果を出した選手がリオに行くのは自然なこと。自分がベストのプレーをするだけ。優勝争いを目標に、初日から気持ちを強く持って頑張りたい」と力を込めた。

 全米女子オープン後は21日開幕の国別対抗戦、インターナショナルクラウン(イリノイ州シカゴ・メリットクラブ)に出場するため米国にとどまり、帰国は7月下旬となる見込みだ。