日本が2大会ぶりの団体優勝で世界制覇に弾みをつけた。ケガで欠場したエース内村航平(26)がスタンドから見守る中、ロンドン五輪代表の加藤凌平(21)田中佑典(25)が次々と高得点をマーク。若手の萱和磨(18)白井健三(18)らも続き、主力を欠いて臨んだ中国を圧倒した。個人総合も加藤が優勝し、田中が2位。37年ぶりの団体優勝を狙う世界選手権(10月・英グラスゴー)に向け、最高の予行演習となった。
日本の最終種目、鉄棒で加藤が見せた。離れ技のカッシーナ(伸身コールマン)を決め、着地もピタリ。「自己ベスト」という15・750の高得点に、スタンドの内村は「世界選手権でカギを握るのが凌平の鉄棒。いい演技をしてくれた」と満足そう。加藤も「佑典さんにつなぐイメージができた」と話した。
各種目3人ずつの団体戦で鉄棒は内村、田中に次ぐ3番手が微妙。「15点台後半を取るために、凌平は攻めた構成にしてくれた。分かってくれたかなと思う」と、内村は「監督」口調。「世界選手権に向けて、どう戦うべきかを考えながら見ていた」と続けた。
主力を欠いてミス連発の中国ではなく、日本は世界選手権を想定して戦い、勝った。それでも内村は「点が出すぎたのは、よくなかった。本番で今日のような点が出ないと、精神的に下がることもある」と厳しく言った。水鳥監督も「いい流れだが、ミスもあった」と反省を忘れない。78年ストラスブール大会以来の団体優勝。悲願へ、アジア制覇は通過点にすぎない。


