東西のリーグ2位同士の名門対決は引き分けに終わった。

 日大がFG先制したが、関学大がTDランで逆転。後半にもTDパスを挙げ、第4QにはFG追加して17-9とリードした。ここから日大が2度ギャンブル成功などでドライブし、QB西沢からWR吉野へTDパスを決める。さらにTFPでパスを成功させて2ポイントも加え、残り2分を切って追いついた。残り14秒での50ヤードFGは右へ外れて引き分けた。両校は昨季を含めて甲子園ボウルでは28度対戦。冬に関東では初めてとなる名門対決だった。

 日大は昨季は甲子園ボウルで敗れ、打倒関学大を目標も早大に敗れてV3を逃した。終盤に意地の追い上げを見せ、DB井上主将は「勝てなかった悔しさも力を出し切れた」と涙。内田監督は「最後に関学大とやれ、強さを知った3年以下にはよかった」と収穫を強調した。

 関学大は日大攻撃を200ヤード以下に抑えたが、3年QB伊豆が5インターセプトを喫した。最後の攻撃でもパス4本失敗に「0点。ボクのミス。攻撃が足を引っ張った」と反省ばかり。今季はリーグ最終戦で立命大にV5を阻まれた。鳥内監督も「発展途上で負け、ここで完成させたかった。勝って4年を送り出せずに心残り」と悔やんだ。