U-21女子シングルスで、中学1年の木原美悠(12=エリートアカデミー)の最年少優勝はならなかった。

 決勝で梅村優香(17=大阪・四天王寺高)に1-3と敗れ、昨年張本智和の12歳355日の最年少優勝の更新はならなかった。

 快挙は逃したが、12歳に悲愴(ひそう)感はどこにもない。今大会では全日本ジュニア王者の高校生を破り、準々決勝では1月の全日本選手権ベスト16の大学生に競り勝った。一般の女子シングルス予選1回戦では韓国代表の23歳にも完勝していた。「準優勝で結構満足感もあるが、やっぱり悔しい」。

 4月からトップ選手が集う日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミーに加入。張本智和(13)と練習し、都内の寮は平野美宇(17)と同部屋。「みんなエリートアカデミーに入って、めっちゃ強くなっている。自分も、その人たちより、もっと強くなって、もっと良い成績を出したい」。12歳の前途は明るい。