20年東京五輪の会場が、子どもたちの遊び場になる。国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のコーツ委員長が28日、東京・お台場エリアの「青海(あおみ)アーバンスポーツ会場」を視察し、驚きの構想を明かした。追加種目のスケートボードやスポーツクライミングが行われる同会場について、「競技時間以外は施設を子どもたちに開放し、競技体験ができるようにしたい」と語った。

 これまで五輪期間中に会場が一般開放された例はないが、昨夏にはIOCプログラム委員会が構想をまとめている。調整委の会場視察はこの日から始まり、初日はスポーツクライミングの楢崎智亜(21)やスケートボードの西村碧莉(15)らメダル候補も参加。西村は「スケートボードを知ってもらう機会」と五輪に期待した。競技の認知度アップに、会場の一般開放は追い風になりそうだ。