8月の女子ワールドカップ・アイルランド大会でベスト8入りを目指す、世界ランキング14位の日本代表は、同23位の香港代表に58-0で完勝した。

 得点差だけで見れば大勝だが、有水剛志ヘッドコーチは試合後「相手どうこうではなく、ベスト8に入る力ではない」と険しい表情で語った。

 前半を29-0で折り返し、後半2分にはWTB黒木理帆(19)が相手を2人交わして左隅にトライを決めた。左右とFWとBKが連動したプレーで日本らしさが光った。その後もトライを量産し、前後半で10トライを奪う大勝だった。

 得点はしたが、ラインアウトの精度は低く、反則も目立った。フッカー斉藤聖奈主将(25)も「これではいけない。次戦までの課題が見つかり、きっちり修正して臨みたい」と危機感を募らせた。

 アジア選手権はW杯出場を決めた日本と香港の壮行試合でもあり、第2戦は15日に香港で行われる。W杯1次リーグでは強豪の同4位のフランス、同5位のアイルランド、同6位のオーストラリアと対戦する。