オービックが35-10でアサヒビールを下した。オービックは3勝1敗、アサヒビールは1勝3敗となった。

 先制したのはアサヒビール。第2Q54秒、K飯島が27ヤードのFGを決めて3点のリードを奪った。しかし、オービックは第2Q3分37秒、期待の新人RB李卓が17ヤードのTDランで、すぐに逆転した。

 その後、両チームがTD1本ずつを決めて迎えた後半は、オービックが流れをつかむ。第3Q3分45秒、新人RB成瀬が2ヤードTDランを奪うと、ケガで6月の「パールボウル」以来の試合復帰となった新QBイカイカが、WR木下へ2本のTDパスを決めて、ダメを押した。

 第3Q9分24秒の21ヤードと、第4Q9分16秒の18ヤードで、いずれもドンピシャのタイミング。古庄ヘッドコーチ(HC)は「(木下)ノリとイカイカでしか(TD)できないコースが磨かれていければ」と、今回の2本を超える今後のプレーを期待した。

 15日には大阪エキスポフラッシュフィールドで、4戦全勝のパナソニックとの大一番を迎える。1日の富士通-パナソニック戦をVTRで見た古庄HCは「ライン戦でパナが気持ちの良いゲームをしていた。15日は気持ちの良いことをさせない」と気合を入れた。

 そして、この日「イカイカが出てきたスイッチが入った」という木下も、15日のパナソニック戦に向けてやる気満々。「堅いディフェンスを崩しにかからないといけない。相当強いが、それを倒さないと日本一になれない」と必勝を誓っていた。