体操の世界選手権(モントリオール)の種目別女子床運動で日本勢初の金メダルに輝いた21歳の村上茉愛(日体大)が11日、帰国した。引き続き、東京都内で開かれた記者会見では「空港で一般の方におめでとうと言ってもらえて、メダルを取るとこんなにも違うのかというのを実感した」と満面に笑みを浮かべた。

 高難度の技を組み込んだダイナミックな演技で頂点をつかみ「もう一度やれと言われてもできないくらい自分から点数を稼ぎにいく攻めた演技ができた」。日本女子の世界一は1954年大会で平均台優勝の田中(現姓池田)敬子以来63年ぶり2人目の快挙。「表彰台に立った時にいつもの3倍くらいの声援が聞こえた。日本女子が強くなってきたとアピールできた」と誇った。

 大黒柱としての活躍が期待される2020年東京五輪に向けて「プレッシャーに負けない自分をつくり上げ、最強の村上と言ってもらえるように練習していきたい」と飛躍を期した。