パラアイスホッケーの日本代表は、念願の平昌冬季パラリンピック出場決定の瞬間を観客席で迎えた。11日は日本の試合がなく、選手、スタッフはドイツ-チェコをスタンドで観戦。チェコの勝利で、2大会ぶりの最終予選突破が決まると、中北浩仁監督(54)は「すごく長い時間だった。僕らの思いが勝たしてくれた。よかった」と感慨深げに語った。

 前回ソチ大会の出場を逃した日本は、なじみのないパラスポーツゆえの人材不足と選手の「高齢化」に苦しんできた。選手の大半は40歳代で、最年長は実に60歳。厳しい戦いが予想されたが、開幕から2連勝。中北監督が「チーム力がすごく上がった。ここにきて一つにまとまり始めた」と言うように、危機感の中でベテランが結束した。

 米国やカナダなど強豪がそろう来年3月の本番に向け、中北監督はまず「この4試合を全部勝ちたい」と最終予選全勝を目標に掲げた。