ロシア・オリンピック委員会は5日、フィギュアスケート世界女王のエフゲニア・メドベージェワ選手がスイスのローザンヌで同日開催された国際オリンピック委員会(IOC)理事会で演説した内容の全文を発表した。18歳の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の金メダル最有力候補は「五輪は私の夢。皆さんに才能を発揮するチャンスがあったように、私にもその機会を下さい」と英語で訴えた。

 ロシアの代表団の一員として理事会に出席し「平昌は私にとって五輪の独特な雰囲気を味わう初めての機会となるはずなのに、なぜ参加の機会を奪われるのか理解できない」と主張した。またIOCが示した国歌、国旗の使用を認めない形での参加についても「受け入れられない」とし「私は国に誇りがあり、五輪で国を代表することは私に力を与え、鼓舞してくれる」と個人資格ではなく、選手団としての参加を求めた。

 さらに「競技人生で平昌後の五輪に参加する機会があるかどうかは分からない」とした上で、「演技できれば、皆さんを落胆させないように全力を尽くすと約束する」と訴えて演説を締めくくった。