脇本雄太(28=福井)がケイリン種目で金メダルを獲得した。W杯のケイリン金メダル獲得は、03年メキシコの矢口啓一郎以来で14年ぶりの快挙。

 決勝は日本の短期登録制度でもおなじみのフランソワ・ペルビス(フランス)や、アンドレイ・ビノクロフ(ウクライナ)、渡辺一成らを相手に、脇本がひとまくり。1回戦から無傷の3連勝だった。脇本は「W杯で初めて取れたメダルが金メダルで実感がわかない。今回の金メダルはブノワコーチの下、1年間しっかり練習をして、今までのレースでの失敗をしっかり学習して修正してきた結果。競技と競輪の両立は大変だが、両方の競走でいい結果を出し続けられるように頑張りたい」とコメントした。

 また、ガールズケイリンの鈴木奈央(20=静岡)も、中村妃智、橋本優弥、古山稀絵らと団体追い抜きで銅メダルを獲得した。

 

 日本自転車連盟中野浩一強化委員長 ブノワヘッドコーチの下、順調に成績が出ていると思う。来年以降につながるのではないか。ただ、W杯は主力級が大会ごとに分散している。来春の世界選手権でさらに1段階上の成績が残せるかどうかが勝負。年明けにはアメリカ合宿を予定し、世界選手権へ準備をしていく。